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中津留鍼灸整骨院 身体機能回復センター

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痛みの種類

2016年5月14日

體の話

皆さん、痛みに種類があることをご存知ですか?

痛みは大きく分けて3つに分類することが出来ます。

 

足を捻挫したりぎっくり腰や寝違い、包丁で指を切ったり原因が明らかで身体が傷ついた結果、炎症が起きることで生じる痛みを『侵害受容性疼痛』といいます。癌による痛みもこの痛みに属します。

 

次は慢性的な痛みでなかなか治らない痛みを『神経障害性疼痛』といい、これは交通事故のむち打ちによる後遺症や脊椎の変形や帯状疱疹の後などにおき、痛みを伝える神経や脳そのものが障害されて起こる痛みです。

特徴は実際起こっている痛みの場所には傷も炎症も無いのに、痛みが延々と慢性的に続きます。例えば足に痛みが出ているのに、実は腰の神経が痛みの犯人だったり、手の痛みの犯人は頚椎の神経の圧迫だったりします。椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・分離すべり症などのタイプになります。

 

 3つ目の痛みは『心因性疼痛』といわれるもので、実際痛みを生じている部位もしくは原因の部位に特に問題が生じていないにもかかわらず痛みが起こります。

心理的な不安や社会生活で受けるストレスなどが原因となって起こるといわれ、頭痛や腰痛・手のシビレ・倦怠感・など身体の様々な部分に痛みを生じます。

要するに脳が作り出す痛みで、自律神経の影響を強く受けています。最近この原因が前頭前野という場所に、過去に起こした痛みという不安が脳に記憶され起きていると解明されてきました。

この記憶に様々なストレスなどが加わる事で、自律神経異常のスイッチとなり無意識レベルで幻の痛みを出現させ、身体に問題を起こしていると言われています。

 

 3つの痛みはそれぞれ別物で関連性が無い様に思われがちですが、正常な身体の人が骨折などの怪我(侵害受容性疼痛)をし、長期間痛みが生じると脳は痛みを記憶し(心因性疼痛)、痛みを避ける為にバランスの崩れた姿勢や歩行することが習慣になると、骨格の位置異常を起こし、脊椎の変形による神経圧迫が生じ(神経障害性疼痛)、その痛み症状が不安を生み、更なる心因性疼痛を引き起こすのです。

 

要するにこの3つの痛みは別々に見えますが繋がりがあり、初期の侵害受容性疼痛の段階での処置が非常に重要だということがいえます。炎症の原因をしっかり改善し、正常に戻した上で脳に記憶されている痛みへの恐怖観念や痛みを避ける為に生じた姿勢・歩行異常を正常に戻す事が、後々起こる可能性の骨格異常による、神経障害性疼痛(神経圧迫)を予防する事に繋がるのです。

 

小さなケガでも油断すると大変です。 最初の処置が、負の連鎖を止める為にはとても大切だといえます!

 

いま起きている痛みが、どのタイプの痛みなのかしっかり理解する事が非常に大切です。それぞれの痛みの改善方法は全て違います。適した改善策が回復の近道になります。

 

あなたの痛みはどのタイプですか?